・在宅医療
世界に先駆けての超高齢社会を迎えた日本において、通院が困難になっていかれる方は年々増えてきています。
そうした方々に対して、在宅での治療計画に基づいて定期的に患者宅を訪問して生活支援としての診療・治療を継続していく事が訪問診療という医療形態です。
病態の変化した際には、患者さんからの依頼で往診(訪問診療と違い患者様の容体が急変した時などにお電話いただき治療にうかがう事)することもおこなっております。
医療・看護を生活の場に持ち込むことで、入院のリスクを軽減させたり、最後まで家で過ごしていくことのお手伝いが可能となります。
患者様とご家族の方の残された時間をを有意義に過ごしていただく為の医療です。
・在宅終末期ケア
進行した末期癌・慢性心不全や慢性腎不全、加齢による衰弱など、いわゆる治癒が目指せなくなった状況において、やはり住み慣れた自分の家で過ごしていきたいと思われる方々に対して、在宅での医療・看護・介護・ケアの提供をおこなっています。
自分の人生の終末期をどこで過ごすか?
患者さんと家族の希望に添うべく、多職種によるチーム医療を展開していきます。
医療保険や介護保険をはじめ、いろんな社会資源を利用して、末期癌に伴う種々の症状もしっかりと家で管理していきます。
やはり入院した方が安心 という時は、いつでも入院できる体制を整えていく事も在宅終末期ケアにおいては重要と考えております。
・強化型在宅療養支援診療所
当院は強化型在宅療養支援診療所です。
「できる限り住み慣れた家庭や地域で療養しながら生活を送れるよう、また、身近な人に囲まれて在宅での最後を迎えることも選択できるように」という趣旨で設立されたのが在宅療養支援診療所ですが、当院は他の同様な医療機関との連携をとり、強化型在宅療養支援診療所としての登録を2012年からしております。
強化型在宅療養支援所である当院は患者様に対し、
24時間体制の連絡・訪問介護・往診 を行っております。
-終末期医療実績-
総看取り患者数1,211名(2001年~)
平成23年 43名のお見送り
在宅看取り 34名
癌患者 30名
平成24年 71名のお見送り
在宅看取り 57名
癌患者 50名
平成25年 69名のお見送り
在宅・グループホーム・施設
での看取り 57名
当院入院での看取り 12名
平成26年 79名のお見送り
在宅看取り 56名 (癌・悪性疾患患者:45名)
介護系施設での看取り 8名
当院入院での看取り 15名
合計79名
うち 癌・悪性疾患患者59名
その他は、認知症、老衰、肺炎、慢性心不全など
平成27年度 85名のお見送り
在宅・グループホーム・施設での看取り 68人
当院入院での看取り 17人
合計85人
平成28年度 81名のお見送り
在宅・グループホーム・施設での看取り 64人
当院入院での看取り 17人
合計81人
平成29年度 59名のお見送り
在宅・グループホーム・施設での看取り 48人
当院入院での看取り 11人
合計59名
うち、癌など悪性疾患による看取り 36名
平成30年度 62名のお見送り
在宅・グループホーム・施設での看取り 47人
当院入院での看取り 15人
合計62名
令和元年度 66名のお見送り
在宅・グループホーム・施設での看取り 53人
当院入院での看取り 13人
合計66名
令和3年度 68名のお見送り
自宅での見取り 41名
グループホーム 6名
施設 21名
合計68名
内 癌末期患者36名
令和2年度 43名のお見送り
施設での看取り 13人
自宅での看取り 30人
合計43名
令和4年度 60名のお見送り
自宅での見取り 36名
グループホーム 8名
施設 16名
合計60名
内 癌末期患者34名
令和5年度 56名のお見送り
自宅での見取り 32名
グループホーム 6名
施設 18名
合計56名
内 癌末期患者31名
検査機器: レントゲン撮影
腹部超音波検査(エコー)
胃内視鏡(6mm径の内視鏡)